カテゴリー: メンタル

18666-min-1280x854.jpg

2019年10月17日

悲しい出来事があると、人生に意味を見出せなくなりますが。

 

死ぬわけにもいかないので、できるだけ早く立ち直りたいところ。

 

そこで、使えそうな心理テクニックがテキサス大学らから出てました。

 

感情に命を吹き込もう

 

この研究では、実験参加者に「過去体験した悲しい出来事」を思い出してもらい、

 

  • どれだけ悲しいのかを文章で書いてもらったグループ
  • 悲しみを「擬人化」して表現してもらったグループ

 

に分け、悲しく感じる程度がどのように変わるのかを調査したそうな。

 

ここで、「悲しみを擬人化」と言われてもピンとこないでしょうから、いくつか例を挙げておきますね↓

 

  • 笑顔のない真っ白い人
  • 下を向いてとぼとぼと歩く少女
  • 真っ白な髪とただれたまぶたのお婆ちゃん

 

この感情を人で表すとどんな身なりをしていかな?」と考えて、表現してもらっています。

小説の一節みたいっすね。

 

で、結果はお察しの通り、

 

  • 悲しみを擬人化したグループは、悲しみが薄れた!

 

こんな事になったのも、「擬人化する過程で自己と感情が分離したから」だそうで、

 

  1. 悲しい感情を擬人化しようとする
  2. 擬人化すると、「自分とは別物」という感覚が強まる
  3. 悲しみが薄まる

 

って流れでございます。程よい距離感を保てる訳ですね。

 

なんでも擬人化すればいいって訳でもない

 

この論文では、「ポジティブな感情を擬人化したらどうなるの?」ってのも調べていて、結果はこんな感じ。

 

  • ポジティブな感情を擬人化したら、幸福度が下がった!

 

「擬人化戦略」のせいで、ポジティブな感情が薄まってしまったそうな。

幸せを他人事のように感じてしまったのかもしれませんね。

 

感情の擬人化戦略で誘惑に打ち勝つ

 

擬人化すると感情が薄まるそうなので、このテクニックは自制心にも応用が効くと考えられます。

 

例えば、「お菓子を食べたいけどダイエット中だから我慢しなくちゃ…でも食べたい!」ってなったら、お菓子を食べたいと思う感情を擬人化すればOK。

  • Ex:地獄の底から這い出ようとする黒髪ロング中年男性

 

僕なら、「ブログ書かなきゃいけないのに、海外ドラマの続きが見たい」と葛藤して負ける事が多々あるので、

  • 初恋のせいで勉強に身が入らない中2男子

 

とか。欲求を擬人化すれば、勝率は上がるかと。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①感情を擬人化すると、感度が弱まる。

 

②悲しい事は、悲しくなくなり。楽しい事は楽しくなくなる。

 

③ネガティブな感情を感じたら、擬人化して弱めよう!

 

 

手軽でかつ効きそうなんで、使っていくつもり。

是非お試しあれー。

 

 

って事で、ネガティブな感情を擬人化すると弱まるよ!って話でしたー。

 

 

Twitterをフォローする

 

 


17-min-1280x853.jpg

2019年10月8日

ちらほらと「マインドフルネスは教育に使えますか?」との質問を頂いておりましてね。

 

そろそろ答えないと申し訳ないので、「マインドフルネスと教育」ってテーマで一本記事書きます。

 

マインドフルネスとは?

 

マインドフルネスを知らない方もいらっしゃるでしょうから、簡単な説明を書いておきます。

 

 

 

マインドフルネスとは?今ここに目を向け、余計な事を考えず、ただ能動的に一つの行動に従事すること。

 

人によって多少定義は変わってきますけど、だいたいこんな感じ。

わかるようでわからない説明で申し訳ないです…

 

そもそも、なぜマインドフルネスが注目されているかと言いますと、

 

  • メンタルが強くなるとか頭が良くなるとか言われ始めたから!

 

僕達は脳が発達し過ぎたせいで、過去や未来の事に目を向けてしまうようになってしまいました。

 

そのせいで、不安・恐怖・後悔に悩まされる日々を送ることに。

どうしても考えすぎてしまう訳ですね。

 

 

その解決策として現れたのが今ここに目を向ける「マインドフルネス」って概念であります。

 

マインドフルネスの教育的効果はどれほどのものなのか?

 

頭の中の邪魔者がいなくなれば、当然最高のパフォーマンスが発揮できます。

子どもで言えば、学力が上がったり。

 

実際に、「マインドフルネスで子ども達をサポートしていこう!」って団体もあったりとか。

 

日本だと学校にマインドフルネスを取り入れているところはほとんどありませんが、海外(アメリカ・イギリス)では増えてきています。

 

教育界としても気になる存在。ただし、「本当に効果あるの?」というのが最大の疑問でしょう。

 

 

結論から言えば、「多少効果あり」です。

 

そこで見ていきたいのが、キャンベル共同計画から出た論文。

 

これは、学校ベースで行われたマインドフルネスの研究35個(総サンプル数6207人)をまとめたものでして、いわゆるメタ分析。

とりあえずの結論です。

 

そこで判明した事実を並べていきますと、

  • 認知能力が上がる(効果量0.25)
  • 学業成績が上がる(効果量0.27)
  • 問題行動の変化(効果量0.14)
  • 感情のコントロールが上手くなる(効果量0.22)
  • 生理的変化(データ不足で不明)

 

ものによりますけど、個人的な効果量の感覚として、

  • 0.2以下・・・小さいから後回し
  • 0.4以上・・・中程度の効果。やる意味はある。
  • 0.6以上・・・効果あるから是非やろう!

 

学業成績に関しては、効果が一番大きいものの、「統計的に有意ではない!」って結果でして(つまり、個人差が大きいって事)。

全体的に効果の見込めそうなものは、認知能力と感情のコントロールくらいでしょうか。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①マインドフルネスの教育的効果は小〜中程度である。

 

②学業成績の改善は個人差が大きいため、期待はできない。

 

③しかし、認知能力(頭の良さ)と感情のコントロールには効果があるため、マインドフルネスに取り組ませてもいいかも。

 

 

まぁ、教育界だと効果量が0.2あれば採用されたりもしますからね。

成長マインドセットよりは効果がありそうなので、余裕があれば取り入れてもいいと思います。

 

 

一応、マインドフルネスの書籍を紹介しておきますので、興味のある方は読んでみてくださーい。

 

 

 

 

って事で、教育にマインドフルネスは多少使えるよ!って話でしたー。

 

 

Twitterをフォローする

 

 

 

 


7668-min-1280x879.jpg

2019年9月26日

子育てがハードワークなのはご存知の通り。

子育てでうつになってしまう人も少なくありませんし、燃え尽きてしまう人もいます。

 

 

父親は子育てで疲れにくい

 

教育の世界では、「父親って子育てに強くない?」って疑問がありまして。

 

なぜか父親は母親に比べて子育てで疲れにくく、メンタルへのダメージも少ないんですよ。

 

そこで、ペンシルベニア大学がこの疑問に挑んでいて、参考になりました。

 

この研究の面白い所は、子育ての時間だけではなく、子育てのコンテクストまで調べたところです。

 

子育てのコンテクストとは、

  • いつ
  • どこで
  • 誰と
  • どんな事をして

子どもと接したのか?を細かく調べたんですよ。

 

従来の研究だとコンテクストまで深く調べていませんので、「母親の方が子どもと過ごす時間が長いから疲れるのだ!」って結論に落ち着いてしまうんですよね。

シンプルに時間が問題なんだ、と。

 

一理ありますが、流石に無理がある理論感は否めません。

 

そこで、「父親と母親は子どもとの接し方が違うのでは?」ってのを4486件の保育データをもとに分析したところ、こんな事が判明したそうで、

 

  • 父親の育児活動は週末のレクリエーションが多い
  • 母親の育児活動は単独のこと多い

 

つまり、母親と父親の育児活動の違いは、

  • 一人か一人じゃないか!

 

でした。

 

父親の育児活動の場合、休日に家族と過ごす事が多く、一人で子育てをする時間が少ないんですな。

 

子育てのコンテクストを考慮に入れると、

  • 子育てにおける幸福度の違いを完全に説明できる
  • ストレスの違いは一部説明できる
  • 疲労の違いは説明できない

 

って結果でして。

全ての違いが説明できる訳ではないものの、メンタルの問題(うつや燃え尽き))は「孤独」が原因と考えてよさそうです。

 

まとめ

 

教育に活かすなら?

①母親が子育てで疲れてしまう理由は、一人で子どもと接しているから。

 

②一人で子育てしようとしてはいけない。育児の成功はママ・パパ友を増やせるかである。

 

③SNSも協力なサポートツールになる。

一人で子育てに勤しむのではなく、時にSNSをチェックして孤独感を減らしていこう!

Twitterには子育てを頑張るお母さん、お父さんが沢山いますので、フォローして仲良くなっておくといいかもですね。

リアルで会える人がいればなお良しです。

 

とにかく一人で育てようなんて絶対に思わないでください!

 

 

って事で、父親は一人で子育てしないからメンタルが悪化し難いよ!って話でしたー。

 

 

Twitterをフォローする

 

 



当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


Twitternote