人生の成功に不可欠な「自制心」にデメリットは無いのか?

2019年11月16日

教育の世界では、「自制心が大事だよねー」と言われていまして、その筆頭がマシュマロ実験ですね。

 

誘惑に負けないのが成功の秘訣ってのは多くの方が同意する主張なのではないでしょうか。

 

そんな無敵の自制心に欠点はないのか?と調べた論文が興味深かったのでシェア。

 

高い自制心のデメリットとは?

 

これはイスラエルのバルイラン大学の論文てして、過去に行われた自制心の研究のレビューになります。

 

信頼性がめちゃくちゃ高いって訳でもありませんが、上手く整理されておりましたので。

 

という事で、研究者の主張をざっとご紹介しますと、

 

  • 確かに「自制心が高いと成功する」との文献は多い
  • しかし、道徳的規範を出るとデメリットが出始める

 

自制心が高いと、「他人が嫌がる事はしない」みたいな道徳的なルールを守り続けるんだけど、それ以外のルールも遵守し過ぎて不利益を被るんだ、と。

 

例えば、

  • 上司の理不尽な要求に応え続ける
  • 明らかにおかしいグループのルールを守り続ける

 

自制心が高すぎると何でも我慢しすぎてしまうって事ですね。

 

それに、自制心の高い人はルールを守り続けるという特性から、人間関係において下に見られる可能性が高いそうな。

 

付き合う人を間違えるとパシリのまま終わる、なんて事も…

 

自制心を発揮するのに正しい場所を選ぶ能力がなければ、良いように悪用されかねませんね。

 

こうなると、気安く「頑張ろう!」と言うのは無責任な気がしてきますね…

 

自制心を発揮しようとすると発揮できない

 

研究者いわく、

 

自制心を調べた研究(Unizel & Baaumeister, 2017)に、自制心を高めようとするとむしろ低くなる事が判明している。

 

そして、自己効力感(やれる!って感覚)とモチベーションの低下にも繋がっていた。

 

なんでこんな事が起こってしまうのかと言いますと、「我慢するぞ!」と心に決めると心理的なハードルが上がってしまうからであります。

わかりやすくテスト勉強で解説すると、

 

  1. 「テストの勉強をする為にスマホは見ないぞ!」と決心する
  2. しかし、自制心のピークを保つのは難しいので、いつしかスマホが頭の中にチラつく
  3. 勉強に集中すると決めたのにスマホの事を考えてしまう自分の弱さが目立つ
  4. 自己嫌悪
  5. 自制心の低下
  6. テスト勉強は忘れてスマホを触る

 

自制心を発揮しようとすると完璧主義になってしまうんですな。

まとめ

教育に活かすなら?

①自制心が正しい方向に向けられていれば、成功する。

 

②しかし、自制心が高すぎると劣悪な環境に異議を唱える事なく耐え続けてしまう。

いずれ身を滅ぼしてしまう可能性あり。

 

③自制心を発揮しようとするとむしろ誘惑に負けやすくなるので、誘惑に負けない戦略を立てた方が実りは大きい。

 

 

③の解決策は当ブログ(Edint)で書いた事があるので、そちらを参考にしてみてください。

 

今回は自制心の負の面に注目してみた訳ですが。

 

正しい方向に導いてくれる教師か先輩がいるとデメリットを打ち消せますから、何事も一人で抱え込まないように…

 

 

って事で、自制心のデメリットでしたー。

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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