経済格差が教育格差に繋がるのは何故なのか?27年間の追跡調査で判明

2019年11月18日

  • 家庭が裕福だと子どもの学力が高い

 

そんなイメージがありますよね。

実際、経済格差と教育格差は相関していて、家庭の収入が多いと子どもの学力が高くなる傾向にあります(①)。

 

しかし、単に「お金」の問題なのか言えばそうは言い切れなくて、裕福でなくても学力を伸ばして成功する子もいるんですよ。

 

そこで、ミシガン大学らが、「お金の何が学力に作用してるの?」というナイスな研究を発表していました。

 

裕福だと学力が上がる理由とは?

 

この研究では、1247人の子ども(6歳〜12歳)を27年間調査し、お金が学力に与える影響を特定しようとしたもの。

総資産から借金を引いて出した合計で家庭の経済レベルを算出しています。

 

そこで判明した事をご紹介しますと、

 

1.家庭の豊かさは子どもに対する期待のレベルを上げる

 

年収が高いと子どもへの期待値も上がるらしくて、「自分もこんなに成功したのだから、うちの子もできるだろう」と考えやすいんですね。

 

俗に言うピグマリオン効果が最大限に発揮されている状態。

 

 

ピグマリオン効果とは?大人が子どもに期待すると、それに合わせて子どもの能力が高くなる現象。

 

Ex:教師が「君はやればできる子だから次のテストは期待しているぞ!」と生徒に伝えると、実際に点数が上がる。

 

 

 

 

2.家庭の裕福さは学習機会の多さと相関している

 

家庭が裕福だと、子供たちを博物館や動物園など、刺激的な場所に連れて行くことが多く、それが学力に効いているそうです。

 

3.お金の影響力は612歳の頃に最大化する

 

お金の影響力は、子どもが6歳から12歳のときにピークに達するようで、この時期にいかにお金を使うかが、将来の成功と関連していました。

 

使い方は様々ですが、やはり2で紹介したような、「経験」にお金を使うのがよろしいかと。

 

4.幼少期の経済レベルは大学時の成功と関連している

 

これは先行研究でも言われている事なのですが、貧困は長期的に影響すると言われています。

特に、幼少期に貧しい生活を経験していると、不利ですね

 

当ブログ(Edint)でも似たような話をした事がありました

 

 

 

まとめ

教育に活かすなら?

①経済格差が教育格差に繋がるのは間違いない。

 

②特に、幼少期の貧困は早急に解決しなければならない問題である。

 

③お金があると学力が高いくなる理由は、「教育の機会が増えるから」である。子どもにいろんな経験をさせるためにお金を使おう。

 

 

より公平な富の分配で、より多くの家族が子どもの教育の成功に時間とお金を投資し、より高い期待を抱き、教育の目標を達成できるようになるだろう。

 

単にお金を配れば万事解決って訳でもないと思いますが、

  • 経験にお金を使う
  • 子どもに期待する

 

家庭の経済レベル関係なく、これだけは覚えておいて損はないかと。

あとは子どもとしっかり関わっていってもらえれば幸いです。

 

 

って事で、経済格差が教育格差に繋がる理由でしたー。

 

 
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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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