なぜ今「エビデンス論」なのか?:研究と実践の橋渡しを目指して

2019年11月29日

先日こんなツイートをしました↓

 

エビデンス論をつぶやいていこうと考えております。

このような気になったのも、エビデンスを紹介するだけでは意味がないと考えるようになったからです。

 

エビデンスの「神格化」・発信者の反省点

 

最近、

  • 「それって科学的根拠あるんですか?」
  • 「僕(私)は論文にある事しか信じません!」

 

という声をちらほら耳にするようになった。

 

その大きな要因として、パレオな男を運営している鈴木祐氏の貢献が大きいのではないだろうか。

 

彼はブログ上で論文を紹介し、わかりやすく説明してくれている。

 

このブログの健康版といったところ(僕の方が後なので、パレオな男の教育版が当ブログ(Edint)と表現するのが正しいですね)。

 

論文を読む事のなかった層にエビデンスベースの知識を届けた功績は大きい。

 

極め付けは、鈴木氏のブログを動画にし、より多くの層に届けたメンタリストDaiGo氏がエビデンスブームの立役者であろう。

 

 

YouTube上で1日に1〜3本何らかの論文を紹介し、チャンネルの登録者は約174万人(2019年11月29日時点での数)。

 

科学的根拠」という言葉を広く浸透させたのは彼の功績であろう。

 

これはEBE(エビデンスに基づく教育)を推し進めようとしている僕としては喜ばしい傾向である。

 

何をするにも、行き当たりばったりの思いつきであってはならない。

それが自分以外に影響を及ぼす事なら尚更である。

 

故に、何かのエビデンスに基づいている必要があるのだ。

 

僕はこの考えのもと、当ブログ(Edint)並びにTwitterで教育の研究を紹介し、提案してきた。

 

おそらく、鈴木氏・メンタリストDaiGo氏も共通の考えであると思われる。

 

その結果、支持してくれる人が増え、「科学的に証明されたものでなければ信用しない」というスタンスの人が増えている。知的活動としては健全だ。

 

しかし、科学的根拠を重要視する風潮は、僕の中で「エビデンスが神格化され過ぎているのではないか」との懸念を生んだ。

 

エビデンスが無ければ信用しないという事は、エビデンスがあれば信用するの裏返しである。

 

そこで、僕はこんなツイートをした↓

 

論文を信じるなって話ではない。論文を絶対視してそれ以外を排除してしまう姿勢が多く見られ始めた事に僕は違和感を感じ始めた。

 

論文はあくまで「今」判明している事実ぽっいものであり、普遍的な事実ではないのだ。

 

これを伝える事なく、ただ研究を紹介してきたのは反省しなければならないだろう。

 

教育界の二極化

 

教育界は特殊である。

教育学という学問を持ちながらも、その知見を実践者(現場の教員)がほとんど使っていない。

 

これを医療に置き換えてみると、研究で証明された情報を無視して、現場の感覚で薬を処方しているようなものだ。

 

エビデンス無き実践は無責任である。

説明責任が果たせない。

 

が、「教育の正解は多様である」という特殊性により、現場とエビデンスが分断されているのが現状である。

 

また、エビデンスを軽視する教員を研究者は良く思わず、批判する。

 

批判された教員は研究者を「偉そうな奴」と揶揄し、聞き入れようとしない。

 

こうして、研究者と実践者の二極化が進んでしまっている。

 

これは望ましくない。求められているのはエビデンスと実践が融合された確実な教育形態であるはずだ。

 

その為には、

 

  • 教育におけるエビデンスとは何か?
  • エビデンスをどう使っていくべきか?
  • 教育学は必要なのか?
  • 必要だとしたらどのように変わっていくべきか?

 

記の問いに答えつつ、研究者と実践者の橋渡しをしていく必要があるだろう。

 

何もこの懸念は今に始まった事ではなく、多くの研究者の間で長年議論され続けている話である。

 

しかし、それもまた研究者コミュニティの中に留まり続けている。

 

今、エビデンスと真摯に向き合う

 

エビデンスを重視するのは知的活動としては健全であり、是非上手く活用して各々の真理を見つけ出して欲しい。

 

ただし、エビデンスをつかうには、「作法」がある。

 

使い方を誤れば身を滅ぼすだけではなく、他人に大きな迷惑をかけてしまう(教育なら被害者は子ども)。

 

使い方を知らない状態で、「こんな研究があるからこうすればいい!」と考えるのは非常に危険なのだ。

 

例えるなら、世界平和の為に何の説明もなく拳銃を配るようなもの(危険でしょ?)。

強力な武器は使い方を理解してこそ人の役に立つ。

 

エビデンスとの向き合い方を説明する事なく、1年以上もの間研究だけを紹介してきた事に反省し、これからはエビデンス論にも力を入れて発信していくつもりである。

 

おまけ

 

エビデンス論は主にTwitterで発信していくつもりです。

また、教育の研究紹介も再開していくので悪しからず。

例えばエビデンス論はこんな感じでつぶやいてますのでー(長々と失礼しました)。

 

 

 

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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