犬と一緒に読書してもらうと読解力が上がる(最新の研究3選)

2019年12月4日

この記事で解決される問題
  • 子どもに本を読ませようとしても、すぐに読まなくなる
  • なかなか本を読もうとしてくれない
  • 読書のモチベーションを高めたい
この記事を読む事で得られる成果 読書へのハードルが下がり、本を読むのが苦でなくなる(4〜12歳では成果が確認されている)。

 

 

「読解力」は全ての学習の土台となる能力である為、伸ばしておいきたいところでしょう。

 

一般的なのが、読書の時間を増やして文字に慣れさせるという取り組みですね。

 

過去の研究でも、幼少期に読書時間が長いほど学力が高くなる事が確認されています↓

 

 

「なら、本を読ませよう!」となりますが、素直に読んでくれるとも限りません。

遺伝的に読書が苦手なケースもあります。

 

 

嫌いな事を無理やりやせても、より嫌いになるだけなので、自然に読書時間を伸ばしたいところでしょう。

 

そこで、近年「犬が良いかも!」とささやかれ始めています。

 

犬がいると読書時間が伸びる

 

まずは、ブリティッシュ・コロンビア大学の研究を見てみましょう(①)。

 

これは、小学1年生から3年生の子ども17人に本を読んでもらったもの。

 

ある程度読むと、「まだ読みますか?」と通知され、読みたければ続行、読みたくなければその場で中断してもらったそうな。

 

その際、

  • 読書中に犬が近くにいる場合
  • たった一人で読む場合

 

に分け、読書時間の変化を測定したところ、

 

  • 犬が近くにいると読書時間が伸びる!
  • 犬が近くにいると読書に興味が湧く!
  • やや難しい本にも粘り強くなった!

 

「犬の存在と読書時間」を調べた研究は少なく、なぜ犬がいると読書が楽しくなるかは今のところ不明ですが、中程度の影響力はあるそうな。

 

 

また、タトローブ大学の研究(②)では、もう少し長期的に犬の影響力を調べてくれていて、6〜8歳の子ども68人に4週間読書に取り組ませています。

 

  • 20分ほどの読書セッションに8回参加したグループ
  • 犬がいる部屋で本を読んでもらったグループ(ただし犬との接触は無し)
  • 通常の授業を受けてもらったグループ(ただし教室に犬が放し飼いされている

 

で、結果はと言いますと、

  • 犬との接触が多いほど読解力が上がった
  • 年齢が低いほど犬の存在がポジティブに働く

 

犬と触れ合うと勉強が楽しくなって、自然と能力が伸びるみたい。

 

ただし、読解力の向上が本当に「犬」によるものなのかは断言できません。

実験デザインもやや甘く、エビデンスとしては不十分なのでね…

 

読書パートナーは教師より犬がいい?!

 

最後は犬と教師を比べたポーツマス大学の研究をご紹介(③)。

 

近年ちらほらと「犬って勉強のモチベーションになるのでは?」と言われ始めているので、11〜12歳の子ども20人を2つのグループに分けて4回ほどの読書セッションに参加してもらったそうな。

 

  • 5分間に向かって音読させたグループ
  • 5分間教師に向かって音読させたグループ

 

その結果が面白くて、

 

  • 5分間の音読直後では、読解力に差はない
  • しかし、犬に向かって音読したグループの方が、肯定的感情を抱く割合が多かった!
  • そのおかげで、読書パフォーマンスが上がっていた!

 

犬と読書するとポジティブな気分になり、それが読書への抵抗感を軽減してくれていたみたい。

 

「アニマルセラピー」なる言葉があるように、動物は人の心を癒し、前向きにしてくれるんですな。

 

もしかしたら、これが学習にも効いているのかもしれませんね。

 

中高生への影響はよくわかっていませんが、「アニマルセラピー」が効いてるなら同様の影響はありそうな気がしています。

 

読書に苦手意識のある人はペットと一緒に読書する習慣をつけてみるのもありですね。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①犬と一緒に読書をすると読書時間が伸び、読解力が上がる。

 

②ハッキリとしたメカニズムは今のところ不明だが、犬の存在が人間の心理状態をポジティブに変え、その結果粘り強くなるのかもしれない。

 

③犬は見るよりも、実際に触れ合いながらの方が効果は高い。

ペットを飼っているなら、動物と一緒に読み聞かせをしてみてはどうでしょうか。

 

 

今回は犬しか扱っていませんけど、おそらく猫でも同様の結果が得られるかと。

 

現時点では、教育政策に取り入れるほどの決め手はありませんが、ご家庭でなら使えそうな気はしています。

 

僕はペットを飼っていないので、休日はドッグカフェにでも行って論文読もうかな…(笑)

 

 

って事で、犬との接触が読書時間を伸ばす!って話でしたー。

 

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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