成長マインドセットは無意味?!成績を上げるために鍛えるべき2つの能力

2019年9月26日

当ブログ(Edint)では、「成長マインドセット」の話をいくつか取り上げていましてね。

 

「やればできる!失敗してもめげずに努力すれば目標は達成できるんだ!」と考えている子は学業成績が高いんだとか。

詳しくは以下のリンクからご確認ください(上から順番に見るのがオススメです)。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、最近「成長マインドセットなんて意味ないぞ!」って論文が出てたのでご紹介しときます。

 

成長マインドセットなんて意味ない?!

 

これはエジンバラ大学の研究で、9〜13歳の中国人の子ども624人を対象に、成長マインドセットの介入を行って学校の成績が上がるか調べたもの。

 

実験デザインは成長マインドを唱えたキャロル・ドウェックさんが過去に行ったやり方を厳密に再現したものでして。いわゆる追試です。

 

で、その結果はというと、

 

  • 課題が中程度の難易度だと相関=0.49!

 

ちょっと頑張ればできるのものであれば、「多少意味あるよ!」くらいの結果だったそうな。

 

イメージとしては、テストの点数が平均点以下の子が平均点を取るくらいでしょうか。しかし、

 

  • 難易度が高いものになると、成長マインドの効果はなくなってしまう(ps = .189から.974)

 

これまたテストで例えると、得点率8割を10割に上げるようなものですかね。

この2割をとるには難しめの問題を解かないといけませんから。

 

人によって課題の難しさは変わってきますが、「成長マインドセットで劇的な変化が!」とは言えなさそう…

 

まぁ、これは過去の研究で薄々気付いていましたけども…

 

成長マインドセットがマイナスに働いてしまうケース

 

「成長マインドセットに意味はない!」ってのはよく言われる事でして、過去には質の高いメタ分析で否定されてたりします。

 

個人的には、「またか…」と思っていたんですが、この研究では面白い指摘がされていまして、

 

  • 成長マインドセットを意識すると課題が困難になるにつれてパフォーマンスが下がる!

 

意味ない意味ないと言われてはいたものの、マイナスの影響は初めて見ました。

「せいぜい時間とお金の無駄くらいでしょ?」と思っていたんですが…

 

重要なのは「忍耐力」と「勤勉さ」

 

そんな中、困難を乗り越えて高い成績とパフォーマンスを記録した子の特徴も判明したらしく、

 

  • 忍耐力と勤勉性が高いと困難に遭遇しても上手く乗り切る!

 

とな。ストレスや不快感に耐えられて、コツコツと物事を進められる子は、学業成績が高かったそうな。

 

ここで鋭い方は「これGRITじゃないの?」と思ったかもしれません。

「GRITって何?」という人は下のリンクからどうぞ↓

 

 

 

 

ただ、個人的にはGRITではないと考えてます。

GRITと忍耐力は別物なので、似てるけど違うんですよ…(ややこしい)

 

とりあえず、

  • 多少の不快感を感じても耐え抜く忍耐力
  • コツコツと物事に取り組む勤勉性

 

を伸ばすように心がけておけば損しないと思います。

 

GRITも否定されてますが、「忍耐力と誠実性は重要だ!」って結論でしたし。

ここは共通してるんですよね。

 

もうこの2つが本質では…?

 

まとめ

 

教育に活かすなら?

①成長マインドが過ぎると課題の難易度が上がるにつれてパフォーマンスの質が低くなる。

 

②成功の鍵は「忍耐力」と「勤勉性」。

 

③序盤は成長マインドセットで取り組み、慣れてきたら意識しないのか吉。

 

 

勉強が苦手な子には成長マインドセットが効くっぽいので、入り口としては有効な手段になると思います。

 

しかし、ある程度勉強のできる子(中程度以上の難易度の課題に取り組む子)は、忍耐力と勤勉性を伸ばしていくのがよろしいかと。

 

この2つの能力は頭に入れておくのをオススメします。

 

となると、「どうやって忍耐力と勤勉性を伸ばせばいいの?」ってのが疑問なんですが、それはまた今度書きますね。

 

 

って事で、慣れてきたら成長マインドセットは忘れて忍耐力と勤勉性を鍛えようぜ!って話でしたー。

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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