自殺してしまう子は「死」への理解力が3.6倍も高い

2019年2月26日
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自殺願望のある子は「死」への理解が深い

今回紹介する研究では、

  • 「死にたい」と思っているうつ病の子22人
  • 「死にたい」とは思ってないうつ病気の子57人
  • 健康な子60人

を対象に、「死」に関するインタビューを行い、死の概念についての理解度を測定したそうな。

主に5つの観点から測定したらしくて、

  • 普遍性:どんな生き物でも最終的には死ぬ
  • 特異性:生き物だけが死ぬ
  • 不可逆性:一度死んでしまったら二度と生き返る事はない
  • 停止:死んでしまったら身体の機能は全て停止する
  • 因果関係:どんな行為が死を引き起こすのか

 

私の翻訳能力が足りないが故に少しお堅い表現になってしまいました…

このインタビューを4歳から6歳の子に対して行ったんだと。

段々「死」って概念を理解してくる年齢ですよね。で、どんな結果になったかと言いますと、

  • 自殺願望のある子は他の子に比べて「死」への理解度が高かった!

 

らしい。全体的なスコアが高かったんですけど、特に「因果関係」のスコアが高かったんだそう。

だいたい、自殺願望のないうつ病気の子に比べて3.6倍もスコアが高かったんですよ。

つまり、「死にたい」と思っている子ほど、人がどうやって死ぬのかをよく理解しているって事ですな。

さらに面白い傾向も判明しまして、

死の因果関係を説明するように頼んだ時、自殺願望のある子達は、銃や刃物といった暴力的な原因をあげる可能性が高かった。

この知見を活かすなら、「人はどうやったら死ぬと思う?」と尋ねてみて、

  • 撃たれたら!
  • 刺されたら!
  • 殴られたら!

と言った回答が返ってきたら少し注意が必要って事になりましょう。

まぁ、この研究では自殺願望のあるうつ病の子を対象にしておりまさので、うつ病でないのなら心配いらないと思いますが。

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①自殺してしまう子は死を軽く捉えているわけではない。むしろ死を深く理解している。

 

②自殺願望のある子は暴力的な死因をあげやすい。

 

③子どもが意気消沈してしまったら、「人はどうやって死ぬと思う?」と尋ねてみよう。

そこで他の子よりも詳しく説明できていたら、注意しよう。

[/box03]

 

この研究は6歳までの子でしか調べていませんので、中高生がどうなのかは不明であります。

が、おそらく自殺願望のある子の方が「死への理解力」は高いでしょう。

普通に考えて死に向き合って考える時間が増えるでしょうし…

 

って事で、自殺願望のある子の方が死ぬ事の意味をよく知っている!って話でしたー。

 

 

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Laura Hennefield,Diana J. Whalen,Grace Wood,Mary C. Chavarria and Joan L. Luby(2019).Changing Conceptions of Death as a Function of Depression Status, Suicidal Ideation, and Media Exposure in Early Childhood

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月に300本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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