「外で遊べ!」なら、何時間遊ぶと健全に成長できるのか?

2019年6月15日
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質問をいただきました。

ビタミンDの記事を読んで疑問が一つあります。

記事の中に、太陽を浴びるとビタミンDが増えると書いていらっしゃいましたよね?

具体的にどれだけ浴びるのが望ましいのでしょうか?できれば、子どものケースでお答えして欲しいです。よろしくお願いします。

確かに書きました。まだ見てない方は下のリンクからご覧ください。

ビタミンDはなぜ重要?

ビタミンDって名前は聞いた事があるけれど、どんな働きがあるかは知らないって方のために、軽くビタミンDの説明でも。

ビタミンDで骨が丈夫になる

ビタミンDはカルシウムの収集率を高める働きがあり、不足すると骨がもろくなります。幼児期に十分なビタミンDが得られないと、姿勢が悪くなったり、手足の形が変になってしまう事も。

免疫システムを調整する

私達が日々元気に活動できるのも、体内の免疫システムが正常に働き、ウイルスや細菌を退治してくれているから。

この免疫システムの舵取りをしているのが「ビタミンD」なんですな。なので、不足すると風邪や病気になりやすくなります。

メンタルを健全に保つ

近年では、ビタミンDが不足すると「うつ」になりやすい事が判明しています。詳しくは「メンタルが乱れがちな思春期こそアレをたくさん食べよう!」の最後の方をご覧くださいませ。

 

そんな訳で、ビタミンDは子どもが健全に育つために必要不可欠な栄養素(厳密にはホルモンの一種)。

そんなビタミンDは、外に出て太陽の光を浴びると増やす事ができるんですな。

だいたい、ビタミンDの80%は太陽の光によって作り出されています。

どれだけ太陽の光を浴びればいいのか?

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。「外に出ろ!」といっても、基準を知らなければ意味ないですからね。

そこで参考にしたいのが、オーストラリア国立大学らの研究です。

この研究では、「日光に当たる時間が長いほど小児炎症性腸疾患のリスクが低い!」という先行データを受け、「なら、どれだけ太陽の光を浴びるべきか?」ってのを調べております。

0〜17歳の子ども99人を募集し、日光に当たる時間・日焼け止めの使用率・運動頻度などを調査。そしたらこんな結果になりまして、

  • 1日30分太陽の光を浴びると、小児炎症性腸疾患のリスクが下がりはじめた!
  • 太陽の光にさらされる時間が10分伸びるにつれて、リスクが6%減っていた!
  • 夏でも冬でも関係ない!

 

最低でも30分は外に出ろ、とな。子どもなら登下校で容易に達成できてしまうレベルですね。

上限は不明なので、今のところ外に出ていて損はない、とだけ言えるでしょう。紫外線の問題が気になる方は、日焼け止めを塗るなどして頂ければと思います。

ただ、実はこの研究、直接的にビタミンDが小児炎症性腸疾患のリスクを下げた事を突き止めた訳ではないんですよ。

我々はこの効果が、ビタミンDによってもたらされているという事を可能性を調べられませんでした。

まぁ、でも太陽の光≒ビタミンDなので問題ないかなーと…

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①ビタミンDは心身の健全な発達に必要不可欠な栄養素である。

 

②そんなビタミンDの80%は太陽の光を浴びた時に体内で生成される。

 

③太陽の光に当たる時間は長いに越した事はない。最低でも1日30分は外に出て日光浴をしよう!

[/box03]

「なんか最近モチベーション湧かないなぁ…」って時は、もしかしたらビタミンDの不足が原因かも?これは、室内で仕事をしている人によくあるケース。そんな時は、休憩がてら外へ散歩しに行くのが一番でっせ。

あと、ビタミンDは元気な赤ちゃんを産むためにも重要になってきますから、妊娠中は外に出て、ウォーキングするのが吉です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

って事で、最低でも毎日30分は太陽の光を浴びてビタミンDを作ろう!って話でしたー。

 

 

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Holmes, Elizabeth Ann,Ponsonby, Anne-Louise,Pezic, Angela,Ellis, Justine A.,Kirkwood, Carl D.,Lucas, Robyn M(2019).Higher Sun Exposure is Associated With Lower Risk of Pediatric Inflammatory Bowel Disease A Matched Case-Control Study.

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月に300本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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