『不足感』は睡眠不足よりも頭悪くしてしまう?!

2018年8月5日
ON40S30-min-1280x960.jpg

理解力や判断力を支えるのが認知能力とされています。

認知能力が高い人ほど情報を読み取る力も問題解決力も高いんですな。

睡眠不足になると著しく認知能力が低下するのは皆さんも経験があると思います。

頭がぼーっしてミスしまくっちゃうやつです。

その睡眠不足よりも認知能力を大きく下げてしまうのが貧困って知っていましたか?

 

貧困と富裕層で成績がかわる?

 

今回の研究では、被験者に認知能力を測るテストの前に簡単な質問をしました。

あなたの車に不具合が見つかり、修理に3万円必要だとします。 保険では修理代の半分がカバーされます。あなたは車を今すぐに修理するか、しばらく車がもつことに賭けてそのままにするか今決断しなければなりません。

経済的な事を考えて、この決断はあなたにとって簡単ですか?それとも難しいですか?

*金額だけ日本円にかえています

 

その質問の後に認知能力テストを受けてもらいました。

そして被験者に世帯年収を聞き、富裕層と貧困層に分けます。

 

この結果はといいますと、どちらとも認知能力の差は見られませんでした。

しかし、ある介入をすると大きな変化がみられました。

 

ある感覚を強めると認知能力に大きな影響が!!

あなたの車に不具合が見つかり、修理に30万円の高額修理が必要だとします。 保険では修理代の半分がカバーされます。あなたは車を今すぐに修理するか、しばらく車がもつことに賭けてそのままにするか今決断しなければなりません。

経済的な事を考えて、この決断はあなたにとって簡単ですか?それとも難しいですか?

 

次に研究者達は、3万円を30万円に置き換えて同じように調査を行いました。

すると、富裕層と貧困層に大きな差が見られたのです。

富裕層は認知能力が3万円の時と同じ成績でした。しかし、貧困層は成績が大きく悪くなっていたのです。

 

なぜ貧困層だけ悪くなってしまったのか?

これはお金に対する余裕の度合いです。

富裕層にとって3万円も30万円も工面するのは簡単であり、大した問題ではないため、目の前のテストに集中して取り組む事が出来ました。

しかし、貧困層は例え仮の話だとしても、自分の現実に起こった場合を想定し、30万円を払う生活への影響に頭を巡らせ、それが認知能力を大きく下げる事につながったのです。

 

実際に、研究者らは金銭と関係ない質問をした場合には成績の差が見られない事も明らかにしています。

では、どのくらい認知能力を下げたかといいますと、1日睡眠をとらない状態で認知能力テストを受けた人よりも成績が低い結果になりました。

 

これが引き起こされる原因といたしましては、「不足感」です。

本当は欲しいと思っている量よりも、実際に手にしている量が足りないものについて考えを巡らすと認知能力に影響が出てしまうのです。

仮に、給料日前のお金のない状態で、昇進をかけたテストがあったとしたら、あなたの成績は酷いものになる事でしょう。

 

[box03 title=”教育に応用すると?”]①子ども達の評価する時期は自分の不足感を極力取り払った状態で行おう。

 

②どうしても考えてしまうなら、不足感がなくなるにはどうすれば良いのかを具体的に考えてみよう。

 

③子どもの本当の能力を測りたいのであれば、その子の不足感を聞いて、それとかけ離れた問題を作成しよう。

Ex十分に食事ができていない子に対しては、算数の問題文に食べ物を出さない
[/box03]
不足感を減らすには書き出して一時的に頭から無くすってのもありなので、そちらもお試し下さい。

 

って事で不足感は睡眠不足よりも認知能力を下げるよって話でしたー。

この記事が少しでも役に立ったらボタンを押してフォローしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします!!⇩⇩⇩

Twitterをフォローする

・Mullainathan,Eldar Shamir,and Jiaying Zhao, “Poverty Impedes Cognitive Function”

・Gerard A. Kerkhof and Hans Van Dongen ,Human sleep and cognition:Basic Research 185(Amsterdam:Elsevier Science,(2010)

Designed by Freepik

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *


当ブログの運営者:エイジ

月に300本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


Twitternote


Newsletter