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2018年12月19日

人口が増え、環境は悪化し、テクノロジーは進化し続け、世界は一層複雑化しております。

 

もはや、10年前の知識や技術では社会問題を何一つ解決できないでしょう。

 

「CSP」を身につけよ

そこでメンフィス大学らの共同研究では、「CSP」を身につけよって内容で参考になります。

 

CSPとは、Cognitive and social components of collaborative problem solving の略称。

訳すと、協調的問題解決。

 

わかるような、わからないような感じです。

研究者はCSPをこのように定義しておりまして、

 

現代社会で直面する多くの問題を解決するためには、チームの成果とチームメンバーの特異的な知識を統合する必要がある。

 

そのため、CSPは労働力とコミュニティにおいて不可欠なスキルである。

複雑化した社会では、もはや一人の知識では太刀打ちできないから、みんなの知識を上手く集めて解決する力が必要なんだ、と。

 

これはご最もなご指摘でしょう。

変化のスピードが速すぎて、ちょっと怠けてるとあっという間に取り残されてしまいますもんねぇ…

 

どんな天才であろうと一人では何にも解決できない時代になってしまったんですな。

 

これからは専門性を高める事と、異分野の知識を上手く統合するスキルが重要!ってのは教師なら押さえておきたいポイントです。

 

CSPに必要な4つの要素

 

研究者らは、CSPにはこの4つのが必要だ!ってのをおっしゃっておりまして、軽くまとめておきます。

1.共有の理解

複雑な問題を解決するには、グループで取り組まなければなりません。

 

そのためには、解決する問題をグループで共有し、正確に理解する能力が重要。

 

会議中にトンチンカンなアイデアを出す奴は目標の共有力が不足していると言えるでしょう。

 

2.アカウンタビリティ

直訳すると、「報告責任」ですが、ここでは、メンバーの活動がメンバー間に知らされる事という意味で使っております。

 

誰がどんな事をどれくらいやったのかをメンバー全員が知る事ができるのが理想です。

 

3.差別化された役割

グループメンバーは各々の専門的な知識を活用し、様々なタスクを完了させましょう。

 

一人一人が自分の得意な事を生かし、問題にアプローチをかけていくのです。

4.相互依存性

メンバーはグループ内の他の人の貢献に依存しながら問題を解決していきましょう。

つまり、なんでも自分一人でこなさないという事。

 

できない事、苦手な事は得意な人に任せて、自分の能力が最大限に発揮される分野にリソースを投じましょう。

 

学校ではCSPが身につかない

 

学生はコラボレーションに関する効果のある指導を受けることは滅多にありません。

 

研究者らは、CSPがビジネス、科学、環境問題、テクノロジーといった幅広い分野において必要不可欠な能力なのに、学校ではCSPを伸ばすトレーニングが十分に実施されていないと指摘されておりました。

 

確かに、机に向かってガリガリ勉強するだけでは、チームワークは身につきませんもんねぇ。

 

頭がいいのに社交スキルゼロだから社会で上手くやっていけないってのはよくある話ですし。

 

かと言って、チームワークについて適切に指導できる教員がいるかといえば怪しいところ。

なんせ、どの教育学部でも教えてない。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①グループワークは積極的に取り入れていくのがいいだろう。

 

②伸ばすべきは「グループ目標の正確な理解力」・「成果の共有力」・「自分の強みを活かす事」・「苦手な事は得意な人に任せる事」

 

③とは言っても、まずは自分強みを作らないといけないので、好きな事を極めさせた方がいい。

 

以前紹介したg因子に近いお話でしたね。

 

とりあえず、チームワークはこの先の時代のキーワードになりますんで、押さえておきたいっすね。

 

 

って事で、複雑化した社会ではCSPが必須スキルだ!って話でしたー。

 

 

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参考文献Arthur C. Graesser, Stephen M. Fiore, Samuel Greiff, Jessica Andrews-Todd, Peter W. Foltz, Friedrich W. Hesse(2018).Advancing the Science of Collaborative Problem Solving


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2018年6月5日

最近では「AIに仕事が奪われる!」なんて文言をよく耳にするようになりましたね。

教育界でもこんな本が流行り、トレンドです。

 

そんな事を言われると、不安になってしまうもんです…

 

よくあるアドバイスとしては、「機械にできない仕事をしよう!その為には自分の好きな事を仕事に!」ってのが多いかと。

 

少し前にYouTuberさん達が「好きな事で生きていく」って動画を出していたりしましたね。

(これはヒカキンさんの動画)

 

ただ、言うは易し行うは難し。

好きな事を見つけたいけど、なかなか見つからない方も多いでしょう。

 

そこで今回は、「教師や親はどのように子どもの天職を見つけていけばいいのか?」について書いていきたいと思います。

 

そもそも好きなことって何?

 

まず、カナダの心理学者ロバート・J・ヴァレランドさんの研究をご紹介(①)。

 

研究では、大学生539人に「やりたい事はあるか?」についてアンケートをとったそうで。

 

そこで出た結果を簡潔に説明しますと、

 

  • 80%の学生はやりたい事があったが、その96%は映画やスポーツなどの趣味的なものだった!

 

となると、好きな事を仕事にできるのは一部の天才ってことになりましょう。

 

こうなると、「好きなこと=自分の趣味」って考えを改めたほうがよさそうっすね…

 

仕事が好きな人の特徴とは?

 

次に、イェール大学のエイミー・レズネフスキーの研究を見てみましょう(②)。

 

彼は、「自分の仕事が好きって人はどんな特徴があるの?」について調べてくれています。

 

その結果、職種に関係なく、

  • 自分の仕事が好きと答えた人は、仕事に就いている時間が長い

 

って結果が出ました。

まぁ、好きならやめませんもんね。そりゃそうだってな結果です…

 

が、多くの人は最初から自分の仕事が好きなわけではありませんでした。

 

彼らは、仕事の経験を積んでいく過程で、様々な成功体験を得る事で、仕事を好きになっていました。

 

さらに、仕事でのコントロール感があるのかどうかも重要なポイントでして。

 

ある程度の裁量権があると仕事を好きになりやすいそうです。

 

例えば、プロジェクトを一任されているかどうかだったり、自分の意見が会社に通るかどうかとか。

これらの研究からわかることとは?

 

  • 好きな事→天職へ

 

ではなく、

  • 仕事の経験が増え、スキルが身につき、ある程度仕事をコントロール出来るようになった天職へ

 

が「好きな事を仕事にする」の正しい意味んです。

 

なので、就職して直ぐに辞めてしまうのはもったいないってことになります。

 

まぁ、かなりのブラック企業なら別ですが…

 

まとめ

 

教育に活かすなら?

➀習い事や勉強を好きになってもらいたいのであれば、成長をわかりやすく可視化してみよう。

 

②初めは難易度を下げ、とにかく成長していると感じさせよう。

 

③能力が身についてきたら、ある程度自由にさせ、コントロール感を高めるべし。

 

 

すると趣味的なもの以外でも好きな事に変わり、それが天職になる。

Exかけ算が出来るようになってきたら、自分で問題を作らせる。

 

何が天職かわかりませんし、いかに子どもの頃に沢山の経験をさせるかが重要です。

 

その際、教師や親御さんにやって欲しくないのは、その子の才能や得意な事を中心にアドバイスしてしまう事。

 

もちろん才能も重要ですが、ハマるのが優先ですからね。

 

ある程度続けてもらうような工夫を心がけましょう。

 

逆に、一定期間やってもハマらないならもう二度とやる必要はありません。

 

 

って事で、成長感とコントロール感を持てる工夫をして、一定期間続ける事が出来たら、それが天職になるよ!って話でしたー。

 



当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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