タグ: 学力

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2019年10月14日

当ブログ(Edint)では、「ゲームはそこまで悪くないかもよ!」なんて言ったりしてまして。

 

「毛嫌いするほどでもないんじゃない?」、と。

 

そんな中、「ゲーム時間と学業成績」を調べた質の高い研究が出てました。

 

ゲームをやると学力はどうなる?

 

これは、ライフ研究グループらの研究で、ゲームと学業成績に関する5599のデータと58件の横断的研究を調べたメタ分析。

 

メタ分析とは、過去の研究をまとめて大きな結論を出す研究手法の事で、信頼性はトップ。

 

この研究で、ゲームと学業の話にとりあえずの決着がつくわけですね。なんか怖い…

 

という事で、まず大きな結論から。

 

  • スクリーンメディアの使用時間と学業成績に関係はなかった!(ES = -0.29)

 

全体的なメディアの使用は、学業成績と無関係みたい。

しかし、個別に見ていくと話は変わってきて、

 

  • テレビは学業成績と逆相関してた!(ES = -0.19)
  • ビデオゲームも逆相関してた!(ES = −0.15)

 

スクリーンメディアの中でも、テレビとゲームは良くない結果が出てしまいました…

まずテレビから。研究者いわく、

 

テレビの視聴が身体活動、言語的相互作用、勉強、または睡眠などの他の活動に取って代わり、学校の成績に影響するかもしれない(受動性の増加)。

 

テレビだと基本、受け身になってしまい、頭の働かない時間が増えてしまうんですよ。

当ブログ(Edint)では過去に、「幼児にテレビを見せても脳は成長しないよ!」って話をした事がありましたね。

 

成長期は特にインタラクティブ性(相互のやり取り)が重要なんですな。

 

 

お次はゲーム。

 

ビデオゲームは、精神的および社会的健康と反比例している。

これは、学業全体に影響を及ぼすと示唆されている。

 

 

例えば、ゲーム依存、中毒になってしまうと、頭の中が常にゲームの事でいっぱい、なんて事になり、勉強に支障をきたしてしまいます。

 

適度な時間であればいいものの、時間制限のないゲームはやはり良くないですね…

 

まとめ

教育に活かすなら?

①スクリーンメディア全体で見れば、学業成績と無関係。

 

②しかし、ゲームとテレビの時間が増え過ぎると、確実に良くない。

 

③注意すべきは以下の2点。

  • テレビの見過ぎによるインタラクティブな時間の減少
  • ゲーム中毒による心理的問題・動かなすぎ(運動不足)

 

 

裏を返せば、能動的な使い方(勉強、テレビ電話など)をしていれば、スクリーンメディアの使用時間が増えても問題ないと考えられます。

 

これは先行研究でも言われている事なので、おそらく正しいのだろうと。

 

 

結局、「規則正しい使い方をしようね!」みたいな、ありきたりな結論に落ち着いてしまいましたが…

ゲームのガイドラインを守りつつ、上手く付き合っていくしかないっすねー。

 

 

 

って事で、ゲームのやりすぎ・テレビの見過ぎは学業に支障をきたすよ!って話でしたー。

 

 

 

 

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2019年10月8日

ちらほらと「マインドフルネスは教育に使えますか?」との質問を頂いておりましてね。

 

そろそろ答えないと申し訳ないので、「マインドフルネスと教育」ってテーマで一本記事書きます。

 

マインドフルネスとは?

 

マインドフルネスを知らない方もいらっしゃるでしょうから、簡単な説明を書いておきます。

 

 

 

マインドフルネスとは?今ここに目を向け、余計な事を考えず、ただ能動的に一つの行動に従事すること。

 

人によって多少定義は変わってきますけど、だいたいこんな感じ。

わかるようでわからない説明で申し訳ないです…

 

そもそも、なぜマインドフルネスが注目されているかと言いますと、

 

  • メンタルが強くなるとか頭が良くなるとか言われ始めたから!

 

僕達は脳が発達し過ぎたせいで、過去や未来の事に目を向けてしまうようになってしまいました。

 

そのせいで、不安・恐怖・後悔に悩まされる日々を送ることに。

どうしても考えすぎてしまう訳ですね。

 

 

その解決策として現れたのが今ここに目を向ける「マインドフルネス」って概念であります。

 

マインドフルネスの教育的効果はどれほどのものなのか?

 

頭の中の邪魔者がいなくなれば、当然最高のパフォーマンスが発揮できます。

子どもで言えば、学力が上がったり。

 

実際に、「マインドフルネスで子ども達をサポートしていこう!」って団体もあったりとか。

 

日本だと学校にマインドフルネスを取り入れているところはほとんどありませんが、海外(アメリカ・イギリス)では増えてきています。

 

教育界としても気になる存在。ただし、「本当に効果あるの?」というのが最大の疑問でしょう。

 

 

結論から言えば、「多少効果あり」です。

 

そこで見ていきたいのが、キャンベル共同計画から出た論文。

 

これは、学校ベースで行われたマインドフルネスの研究35個(総サンプル数6207人)をまとめたものでして、いわゆるメタ分析。

とりあえずの結論です。

 

そこで判明した事実を並べていきますと、

  • 認知能力が上がる(効果量0.25)
  • 学業成績が上がる(効果量0.27)
  • 問題行動の変化(効果量0.14)
  • 感情のコントロールが上手くなる(効果量0.22)
  • 生理的変化(データ不足で不明)

 

ものによりますけど、個人的な効果量の感覚として、

  • 0.2以下・・・小さいから後回し
  • 0.4以上・・・中程度の効果。やる意味はある。
  • 0.6以上・・・効果あるから是非やろう!

 

学業成績に関しては、効果が一番大きいものの、「統計的に有意ではない!」って結果でして(つまり、個人差が大きいって事)。

全体的に効果の見込めそうなものは、認知能力と感情のコントロールくらいでしょうか。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①マインドフルネスの教育的効果は小〜中程度である。

 

②学業成績の改善は個人差が大きいため、期待はできない。

 

③しかし、認知能力(頭の良さ)と感情のコントロールには効果があるため、マインドフルネスに取り組ませてもいいかも。

 

 

まぁ、教育界だと効果量が0.2あれば採用されたりもしますからね。

成長マインドセットよりは効果がありそうなので、余裕があれば取り入れてもいいと思います。

 

 

一応、マインドフルネスの書籍を紹介しておきますので、興味のある方は読んでみてくださーい。

 

 

 

 

って事で、教育にマインドフルネスは多少使えるよ!って話でしたー。

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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