タグ: 身体の発達

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2019年7月4日

いつものように論文を探して読みまくっていたところ、「思春期を24歳に引き上げるべきだ!」って論文を見つけまして。面白かったのでメモしておきますね。

思春期を24歳までに引き上げるべき説

基本的に思春期とは、10歳から19歳までのことを指しています。

この期間に第二次性徴期が訪れ、大人の身体に変化していくんですな。

この変化は19歳までに完了するため、思春期は19歳と定められていたんですけど、オーストラリアのロイヤルチルドレンズホスピタルってところが、「24歳でもいいじゃない?」と提案してきたんですよ。

研究者の主張をまとめると、

  • 脳は20歳になっても成長し続ける事が判明しているし、25歳まで歯が生え揃わない人も確認され始めた!

 

発達の過程を見ても、まだまだ途中なのに思春期を終わらしていいのか?、と。

さらに、「晩婚化問題」や、家を出て一人暮らしする人が減っている事から、「20歳でも子どもじゃん!」とな。

成人年齢を引き下げる議論はあっても、引き上げはなかなか新しいですね。

正直、成人年齢の引き上げについては私も考えた事はあります。

というのも、「未成年の飲酒」についての研究を見た時に、

  • 21歳になる前にお酒を飲み始めた人は、頭が悪くなるし、ボケやすいかも?!

って結論だったんですよ。詳しくは下のリンクから見ていただければと思います↓

 

ただ、育て方によっては大人のような対応ができる子になりますから、成人年齢は18歳でいいと思ってます。

ちなみに、私はお酒を飲みません。飲むと論文読めないし、ブログも書けなくなるので、控えてます……

発達関係の研究をしている方にとっては、いずれ定義が変わるかもしれないので、気にしておくといいですね。

まとめ

「24歳までは成長中だ!」って事で。

これに関してはいろんな人の意見が聞きたいところですねぇ。

Twitterでもメールでもいいので、コメントしていただけると幸いです。

 

って事で、24歳になっても大人になってないかも!って話でしたー。

 

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2019年6月15日

質問をいただきました。

ビタミンDの記事を読んで疑問が一つあります。

記事の中に、太陽を浴びるとビタミンDが増えると書いていらっしゃいましたよね?

具体的にどれだけ浴びるのが望ましいのでしょうか?できれば、子どものケースでお答えして欲しいです。よろしくお願いします。

確かに書きました。まだ見てない方は下のリンクからご覧ください。

ビタミンDはなぜ重要?

ビタミンDって名前は聞いた事があるけれど、どんな働きがあるかは知らないって方のために、軽くビタミンDの説明でも。

ビタミンDで骨が丈夫になる

ビタミンDはカルシウムの収集率を高める働きがあり、不足すると骨がもろくなります。幼児期に十分なビタミンDが得られないと、姿勢が悪くなったり、手足の形が変になってしまう事も。

免疫システムを調整する

私達が日々元気に活動できるのも、体内の免疫システムが正常に働き、ウイルスや細菌を退治してくれているから。

この免疫システムの舵取りをしているのが「ビタミンD」なんですな。なので、不足すると風邪や病気になりやすくなります。

メンタルを健全に保つ

近年では、ビタミンDが不足すると「うつ」になりやすい事が判明しています。詳しくは「メンタルが乱れがちな思春期こそアレをたくさん食べよう!」の最後の方をご覧くださいませ。

 

そんな訳で、ビタミンDは子どもが健全に育つために必要不可欠な栄養素(厳密にはホルモンの一種)。

そんなビタミンDは、外に出て太陽の光を浴びると増やす事ができるんですな。

だいたい、ビタミンDの80%は太陽の光によって作り出されています。

どれだけ太陽の光を浴びればいいのか?

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。「外に出ろ!」といっても、基準を知らなければ意味ないですからね。

そこで参考にしたいのが、オーストラリア国立大学らの研究です。

この研究では、「日光に当たる時間が長いほど小児炎症性腸疾患のリスクが低い!」という先行データを受け、「なら、どれだけ太陽の光を浴びるべきか?」ってのを調べております。

0〜17歳の子ども99人を募集し、日光に当たる時間・日焼け止めの使用率・運動頻度などを調査。そしたらこんな結果になりまして、

  • 1日30分太陽の光を浴びると、小児炎症性腸疾患のリスクが下がりはじめた!
  • 太陽の光にさらされる時間が10分伸びるにつれて、リスクが6%減っていた!
  • 夏でも冬でも関係ない!

 

最低でも30分は外に出ろ、とな。子どもなら登下校で容易に達成できてしまうレベルですね。

上限は不明なので、今のところ外に出ていて損はない、とだけ言えるでしょう。紫外線の問題が気になる方は、日焼け止めを塗るなどして頂ければと思います。

ただ、実はこの研究、直接的にビタミンDが小児炎症性腸疾患のリスクを下げた事を突き止めた訳ではないんですよ。

我々はこの効果が、ビタミンDによってもたらされているという事を可能性を調べられませんでした。

まぁ、でも太陽の光≒ビタミンDなので問題ないかなーと…

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①ビタミンDは心身の健全な発達に必要不可欠な栄養素である。

 

②そんなビタミンDの80%は太陽の光を浴びた時に体内で生成される。

 

③太陽の光に当たる時間は長いに越した事はない。最低でも1日30分は外に出て日光浴をしよう!

[/box03]

「なんか最近モチベーション湧かないなぁ…」って時は、もしかしたらビタミンDの不足が原因かも?これは、室内で仕事をしている人によくあるケース。そんな時は、休憩がてら外へ散歩しに行くのが一番でっせ。

あと、ビタミンDは元気な赤ちゃんを産むためにも重要になってきますから、妊娠中は外に出て、ウォーキングするのが吉です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

 

って事で、最低でも毎日30分は太陽の光を浴びてビタミンDを作ろう!って話でしたー。

 

 

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Holmes, Elizabeth Ann,Ponsonby, Anne-Louise,Pezic, Angela,Ellis, Justine A.,Kirkwood, Carl D.,Lucas, Robyn M(2019).Higher Sun Exposure is Associated With Lower Risk of Pediatric Inflammatory Bowel Disease A Matched Case-Control Study.

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2019年5月28日

もう少し身長があればなぁ…と思う人は少なくないかと。私は身体が174㎝くらいで、あと2㎝くらいは欲しいなーなんて思ったりします。

なら、身長が伸びたら人生の満足度は上がるのか?」って疑問を調べていた面白い研究があったのでメモ。

身長が伸びると人生はどれだけ変わる?

これは2007年にイギリスで行われた研究で、1万4116人にアンケートを実施したもの。

そしたら、

  • 162 cm未満の男性
  • 151 cm未満の女性

は優位に人生の満足度が低かったらしいんですな。少なからず身長のせいで色々嫌な思いをしているんですね…

じゃあ、身長が伸びるとどれだけ人生の満足度が改善するのかと言いますと、

  • 6.1%!

男性で7 cm、女性だと6 cm伸びるとこれくらい改善するそうな(意外とショボい?)。

これが何と同じくらいかと言いますと、

  • 肥満の人が15〜30kg減量するのと同じ!

だそうな。こう考えるとかなりデカいっすね。まぁ、痩せるとあらゆる病気のリスクが減るので、他のメリットのことも考えると減量の方がいい気はしますが…

研究者いわく、

身長の低い人は、教育、雇用、人間関係など、人生のあらゆる分野で平均的なの身長の人よりも困難を経験しています。

(中略)

平均的な身長の人が3㎝だけ伸びても人生の満足度にはさほど影響はないだろう。

しかし、低い人には3㎝ですら人生を大きく変えるのだ。

なるほど。

身長は8割遺伝で決まりますけど、3㎝ならなんとかできそうですし。子どもの頃に背を伸ばす努力はしておきたいですね。

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①身長が伸びると人生の満足度が約6%改善する。

 

②これは15〜30kg痩せるのと同じくらいの改善。

 

③身長が低いと人生のあらゆる場面で不利になりがち。成長期に背を伸ばす努力をしておくと人生の満足度が高くなる。

[/box03]

なら、どうすれば身長が伸びるのか?って問題はまた次のエントリで書きますのでお楽しみに。

 

って事で、身長が伸びると人生の満足度が6%改善するよ!って話でしたー。

 

 

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T. L. Christensen,C. B. Djurhuus and P. Clayton J. S. Christiansen(2007).An evaluation of the relationship between adult height and health‐related quality of life in the general UK population.

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2019年5月27日

成長期に筋トレすると背が伸びなくなる

皆さんもこのような話を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私は中学生の頃サッカー部に所属していまして、雨の日には筋トレをやらされたんですな。その時に友達と、

  • 「筋トレすると背が伸びなくなるらしいぜー」
  • 「えー…なら筋トレやりたくないなぁ」

とわちゃわちゃした覚えがあります(笑)で、論文が読めるようになり、筋トレすると背が伸びなくなる説の真偽を調べてみたところ、

どうやら嘘らしいとの事で、驚いた覚えがあります。

筋トレすると背が伸びなくなる、の嘘

実は、筋トレすると背が伸びなくなるって説を裏付ける証拠はほとんどありません。

あくまで理論上(この理論も怪しいのですが…)のお話なんですな。ひと昔に流行った「フラフープで胃がねじれる」のと同じ感じです。

で、この問題に決着をつけるべく、2010年にメタ分析が行われたんですよ。

そしたら、

  • 筋トレするほど身長は伸びる!

という真逆な結論になりました(笑)調べてみなきゃわからんもんだなー。

なぜ、筋トレが効くのかというと、成長ホルモンが大量に分泌されるからです。

筋トレすると筋肉を成長させるために成長ホルモンが大量に分泌され、これが身長にも影響を及ぼしていると考えられます。

ちなみに、これは成長期の話で、成長が止まった大人が筋トレしても身長は伸びませんので…

思春期に筋トレしても意味ないかも…?

筋トレすると身長が伸びる傾向にあったんですが、思春期から始めても効果が小さかったんですよ。

なので、小学生の頃に始めないとあまり効果が見られないかもしれません。

小学生から筋トレしようなんてなかなか思いませんよね…体育の時間に上手く組み込みたいですな。

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①筋トレすると身長が伸びなくなるのは嘘。むしろ身長は伸びる。

 

②理由は筋トレする事で成長ホルモンが大量に分泌されるから。

 

③成長期には、週に2回ほど筋トレするのが吉。

[/box03]

毎日筋トレしてもいいんですけど、いろんな研究をみた限り、週2もやればいいかなーと思います。

あと、身長を伸ばす為なら器具を使わなくてもいいので、自宅の自重で十分でしょう。当ブログで書いたものだと下の記事が参考になりそうです↓

 

関連記事:【身長の科学】身長はどれだけ遺伝で決まる?父親と母親どっちから遺伝するの?

 

 

って事で、筋トレすると身長が伸びるよ!って話でしたー。

 

 

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Michael Behringer, Andreas vom Heede, Zengyuan Yue and Joachim Mester(2010).Effects of Resistance Training in Children and Adolescents: A Meta-analysis.

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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