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2019年10月8日

またもや組み体操で事故が起こったそうで。

 

www.yomiuri.co.jp
 
市長が中止要請「組み体操」、練習中に51人けが…市教委「来年度は検討」 : 国内 ...
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191008-OYT1T50188/amp/?__twitter_impression=true

SNS上で様々な意見が飛び交っておりました。

そしたら、読書の方から「組み体操の話をして欲しい!」とのリクエストを頂きまして。

 

 

若干書くのに苦労したものの、とりあえず書いたので興味のある方はご覧くださいまし。

 

組み体操意味って?

 

身体接触と心理」の観点から見れば、組み体操に意味はあるかなぁーって感じです(①)。

 

「身体接触と心理」とはなんぞやって話なんですけど、2000年代から、「皮膚に自律的機能があるんじゃないの?」って事が言われ始めたんですよ。

 

ざっくり言えば、皮膚が情報を処理して、脳に送ってる(つまり、心理に影響を与えている)んだ、と。

 

もう少し端的に書くと、

  • 触れたものが気持ちに影響する

 

 

で、これが教育にどう繋がるのかと言いますと、

 

  • 自己と他者の身体の気づきが促される!

 

他人との密接な接触は、

  • 「殴ったら痛いだろうなぁ」
  • 「力の強い人もいれば、弱い人もいるんだなぁ」

 

と考えられる共感力を伸ばし、攻撃性の減少につながるんですよ。

 

現に、子どもは幼少期に大人や友達とじゃれ合う事で、「身体の気づき」や「社会性」を獲得しています(②)。

人と触れ合う事で、人の痛みがわかるようになるんですね。

 

組み体操レベルのハードな接触なら効果は十分に期待できます。

 

が、だからと言って、事故のリスクがあるのにわざわざ組み体操をする意味があるのか、と言われれば疑問。

 

「身体への気づき」は別の活動でも十分育まれますからね。

 

組み体操は一体感や達成感が得られる演目である

 

ってのが組み体操を支持する人達の主な主張でしょう。

確かに、チームスポーツで一体感や団結力が高まると言われています。

 

さらに、一体感や団結力は「所属感」を強め、それが自尊心の向上をもたらしますので、精神論的な意見は間違っていません(詳しくは過去記事をご覧ください)。

 

 

 

 

子ども達は組み体操をどう思ってるの?

 

「組み体操有り無し議論」になると、子どもの意見は埋もれ、大人の意見ばかり取り上げられがち。

 

あくまで主人公は子どもですから、彼らの気持ちも知っておく必要があるでしょう。

 

そこで、2017年の研究(③)結果をご紹介しますと、

8割弱の子達にとって感動した体験となった模様。

おー、これだけ見ると価値ある取り組みな気がしますね。

その割には再実施希望率が68.1%なのが気になりますが…

 

一方で、否定的な意見はこんな感じ↓

組み体操って「本番で事故った!」みたいなニュースが多いですけど、練習中の事故も多いんですよね…

 

まとめ

 

精神論を抜きにして組み体操の意義を見出すのであれば、

  • 身体への気づきが高まる
  • 協調性が身に付く
  • 思い出になる

 

ってところでしょうか。

 

とは言え、無理やり捻り出した感は否めず、ディベート大会で「組み体操肯定派」になったら負けそう。

 

組み体操問題は教育的価値観の違いから起きる論争であり、子どもの安全か、危険であっても大きな物を大勢で作り上げていく事か。

どちらに重きを置くのかの話し合いは必要でしょう。

 

 

まぁ、僕は子ども達の健康が第一だと考えてますので、組み体操に反対ですがね。

 

よろしければ、組み体操に対するあなたの意見を教えてください!

お問合せ・Twitterのリプでお待ちしてまーす。

 

 

って事で、組み体操の教育的意義を捻り出してみた!って話でしたー。

 

 

 

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2019年6月24日

[3col-box]
[3-left bg_color=”#f7f7f7″ title=”どんな人向け?” style=”1″]

  • 運動がなかなか続かない人
  • 体育科教員

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[3-center bg_color=”#f7f7f7″ title=”解決される問題” style=”1″]

  • 運動辛くてやりたくない問題

[/3-center]
[3-right bg_color=”#f7f7f7″ title=”読むとどうなる?” style=”1″]

  • 運動が楽になる
  • 運動が続く

[/3-right]
[/3col-box][3col-box]

運度は疲れるから嫌い!って方もいらっしゃるかと。まぁ、でも運動をした方がいいのは間違いなくて、

当ブログ(効果のある教育のヒント)で扱ってきた話でも、これだけのメリットが確認されております。

そこで今回は、運動が楽に感じるテクニックの話でも。

運動が辛い?なら音楽を聴こう!

今回ご紹介する研究は、ブリティッシュコロンビア大学の研究です。

24人の男女を2つのグループに分けて運動をさせております。

  • アップテンポな音楽を聴きながらHIITを3セット
  • 音楽無しでHIITを3セットポッドキャストを聴きながらHIITを3セット

HIITとは、高強度インターバルトレーニングの略で、20秒間全力の有酸素運動→1分間の休憩を4、5回繰り返す超ハードな運動です。

細かい秒数は人によって変わりますが、短期間で追い込む運動とだけ理解していただければここではOK。

そんな辛い運動を音楽で和らげる事は可能なのか?結果を見てみましょう。

運動の辛さは、

  • 音楽グループ:M  = 89.58±17.33
  • 無音グループ:M  = 85.28±17.92
  • ポッドキャストグループ:M = 83.92±19.49

 

という事で、アップテンポな音楽を聴くと運動が楽になるらしいです。

個人的にショックだったのが、ポッドキャストが無音に負けた事…

私は筋トレ中によくオーディオブックを聴いているので、その日は普段よりも追い込めていなかったのかもしれません…今日から音楽聴きながら筋トレするか。

研究者いわく、

音楽は、普段運動せず、活発でない人にとって大きな助けとなるだろう。

音楽を活用すれば、運動を習慣化させやすくなる。

いきなり運動すると3日で辞めちゃいがちなので、

  • この音楽が鳴ったら動く

ってルールを決めておくだけでも運動するハードルが下がりそうですねー。

まとめ

[box03 title=”教育に応用すると?”]

①「この曲が流れたら運動する!」という音楽を自分なりに決めておこう。曲が流れたらすぐさま運動中の光景が頭に浮かぶくらい繰り返し聴くべし。

 

②体育の時間では、運動中音楽を流しておこう!それだけで普段よりも活発になる。

 

③運動中の音楽は、アップテンポなものにするのが吉。

[/box03]

「アップテンポってどれくらいよ?」と気になる私のような方の為に、もうちょい具体的なガイドラインをお示ししますと、

  • 16分音符以上の曲!

ですね。例えば、『ゆかいな牧場』が16分音符です。

これよりも速ければOK。ロック系の曲ならほとんどクリアするでしょう。

という事で、私はHYDEさんのニューアルバム『anti』を筋トレのお供にするつもり。あなたも自分なりのマイリスを作成してみてはどうでしょうか?

って事で、運動中はアップテンポな曲を流そう!って話でしたー。

 

[box01 title=”Twitterではブログに書かない役立つ知識を沢山つぶやいています”]https://twitter.com/edintblog[/box01][jin-button-flat visual=”” hover=”down” radius=”200px” color=”#e5ad14″ url=”https://twitter.com/edintblog” target=”_self”]ちょっとだけのぞきに行く[/jin-button-flat]


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2019年6月9日

最近よく見られているのがこの記事↓

 

 

 

やるスポーツで頭の良さが変わるのではないか?って研究を紹介したんですな。

そこで今回は、「メンタル」について触れてみようかと。

 

心のトラブルを減らすスポーツとは?

 

という事で、ご紹介したいのがモントリオール大学の研究です。

6〜10歳の子ども1492人を対象に、

 

  • スポーツをする頻度
  • どんなスポーツをしているのか
  • メンタル面(不安・感情の安定性・社会性などなど)

 

を調査しました。

運動系の部活に所属していた人って社会でも上手く立ち振る舞えそうなイメージですよね。

 

果たしてその真意は……

 

  • 組織的なスポーツをしていた子ほど、メンタルに問題を抱えにくい!
  • 6〜10歳の時期に、なんらかのスポーツを続けていると、12歳の時点でメンタルが健全だった!

 

ここで言う組織的なスポーツってのは、サッカーや野球のような集団スポーツだけではなく、コーチやインストラクターと一緒に練習するもの全てを指しています。

 

つまり、練習中に他の人と交流の機会が多ければどんなスポーツでもOK。

 

ポイントは「組織化」でして、何らかの団体に所属して、その中でスポーツをするってのが重要なんですな。

 

なので、公園で親とサッカーの練習をするのはメンタルの改善には効果がないかも…

 

運動をするならスポーツクラブか部活動に所属するのがよろしいかと。

 

組織化されたスポーツをしないとどうなる?

 

組織的なスポーツへの参加頻度が少ないと、

 

  • 不安症になりやすい(相関関係0.61)
  • 恥ずかしがり屋になる(0.92)
  • 人と関わろうとしなくなる(0.86)
  • 精神的苦痛が酷くなる(0.87)

 

参加頻度が少ないっていっても、一年に1、2回しかした事がない子なので、活動が週に一回でもあれば問題ありません(多いに越した事はありませんが…)。

 

文化系の習い事や部活動じゃダメなの?

 

おそらく、「文化系の習い事や部活動じゃダメですか?」って質問が来ると思ったので、先に回答しておくと、「ベストではないけどベター」って感じです。

 

特に心身の発達の途中である時期では、運動をした方が身体が丈夫になりますし、頭もよくなります。

 

 

 

 

 

普段から運動している子の方が地頭がいいってのは有名で、「部活動をやめた途端偏差値が急激に上がった!」と言う現象は教師ならよく目にする光景かと。

 

当ブログでも「「運動神経がいい男の子は頭がいい!」って話をしたことがありました。

 

 

 

なので、習い事や部活動に関しては、スポーツがベストかなーという印象。

 

しかし、「他人との交流」が重要なのも事実。

何らかの集団に所属すると自尊心が高くなるって話もあるので、文化系であろうとグループに所属しないよりは全然いいです。

 

 

 

 

むしろ、知識社会の現代では文化系に所属した方が将来的なメリットはデカイかもしれません。

 

それに、その子の「個性」もありますから、一概に「スポーツしろ!」とは言えないですね……

 

それでも「運動」には頭をよくするご利益がありますので、ウォーキング程度でもできるだけ体は動かしておきたいところです。

 

まとめ

教育に活かすなら?

①スポーツのクラブや部活動に所属している子は、精神的な問題を抱えにくい。

 

②その為、学業や友人関係といったあらゆる困難に屈する事なく乗り越えれるようになる。

 

③参加頻度が多ければ多いほどGood!

5歳くらいから、何らかのスポーツクラブに参加させるのが吉。

 

という事でまとめると、

 

  • スポーツでも文化系でもなんらかの組織に所属する
  • 文化系なら運動を心がける

 

ですね。参考になれば幸いです。

 

って事で、スポーツクラブや部活動に所属している子はメンタルに問題を抱えにくいよ!って話でしたー。

 

 

 

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2019年3月24日

こんなご質問をいただきまして、

 

はじめまして。

うちの息子は来年度小学1年生になります。

 

いい機会なので、何か習い事をさせようかと考えているのですが、運動するといいとおっしゃっていたので、スポーツ系がいいのではないかと考えてます。

 

そこでお聞きしたいのが、おススメなスポーツとかってありますか?

頭が良くなるとか他の面でもいい事があるのなら知りたいです。

ピカピカの1年生楽しみですねー!

 

おっしゃる通り、運動をすると記憶力がアップしたりするので、動いておいて損はありません。

 

 

 

で、おススメのスポーツなんですけど、特定のスポーツをおススメする事はできませんね。

 

と言うのも、何でもいいからです(笑)体を動かせばいいもんですから、そこは子どもの好きにさせてあげるのが長続きしていいでしょう。

 

ただ、唯一言える事といえば、「個人スポーツかチームスポーツか?」くらいですかね。

 

個人スポーツとチームスポーツならどっちがいいの?

 

参考になりそうなのが、ワシントン大学の研究です。これは9歳から11歳の子ども4191人を対象に、

 

  • どんなスポーツをしているのか?
  • やるスポーツによって脳の状態は変わるのか?
  • うつ病といったメンタル面はどうなのか?

 

を調べたんですな。

で、どんな結果になったのかを引用すると、

 

 

私達の研究では、音楽や芸術といったスポーツ以外の活動ではなく、スポーツへの関与が男女両方の海馬面積の増加と関係している事を特定した。

 

また、男の子に関しては、うつ病の減少とも関係があった。

 

 

海馬とは記憶を司っている脳の部位でして、ここがデカイほど記憶力がいいって事になります。

筑波大学の研究でも、「10分の運動で海馬が活性化する!」なんて事が言われてましたから、これは納得ですな。

 

 

なんでメンタル面にポジティブな影響が男の子だけに出ているのかは正直わかりません。

 

だからといって、女の子はスポーツをしないとうつ病になりやすくなる、って訳ではなかったらしい。

 

まぁこの研究では、相関関係を見出したに過ぎませんから、詳しい事は不明であります。

 

一方で、面白いのが、

 

  • チームスポーツの方が海馬の面積アップとうつ病を減らす効果がデカイ!

 

てな事も判明したんだと。テニスよりもサッカーや野球の方がいいって事ですか。

 

こんな結果になったのも、

  • 仲間ができるから
  • チームに所属する事で居場所ができるから

 

と研究者はおっしゃっておりました。

 

当ブログ(Edint)でも昔、「自尊心は所属しているグループの数で決まる!」というエントリを書いたことがありまして、チームに所属するのがいい、ってのも間違いないのだろうと思います。

 

まとめ

 

教育に活かすなら?

①どんなスポーツでもやれば海馬が大きくなって、記憶力がよくなる。

 

②強いて言えば、子どもにスポーツをやらせるならチームスポーツがおススメ!

 

③男の子はスポーツをやる事でメンタルが健康になるぞ!

 

という事で、「チームスポーツがおススメだよ!」が質問の返答です。

 

ただ、一番重要なのは、「運動をし続ける事」ですから、お子さんに合うようなスポーツを見つけるのが第一でしょう。

 

 

って事で、チームスポーツは頭も良くなるし、メンタルも健康になるんだぜ!って話でしたー。

 

 

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当ブログの運営者:エイジ

年間3600本以上の学術論文を読破する20代男性の教育関係者。エビデンスのある教育を広めるために、ブログ・ Twitterなどで最新の教育情報を発信しています。 Twitterをフォローして頂けると幸いです。下のアイコンからTwitterのページに飛べます。


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